SONG STORY

ぐら(GURA)「そのままで」― 立ち止まってもいいと思える歌

毎日、全速力で頑張っている人へ。

田園を走る列車と『そのままで』のタイトル
ぐら(GURA)「そのままで」Music Video

失敗したらどうしよう。

周りに置いていかれたらどうしよう。

もっと頑張らなきゃ。

今の自分のままではダメなんじゃないか。

ぐら(GURA)が歌う『そのままで』は、そんな気持ちを抱えながら、気づかないうちに走り続けている人に向けて書いた曲です。

頑張ることは、もちろん悪いことではありません。

目標に向かって進むことも、誰かの期待に応えようとすることも、大切なことだと思います。

でも、ずっと走り続けていると、自分がどれくらい疲れているのかさえ、分からなくなることがあります。

心の中では「もう少し休みたい」と思っていても、

と言いながら、自分自身を動かし続けてしまう。

広い田園風景の中にいるぐら。『大丈夫』って言い続けた、という字幕のMVカット
「『大丈夫』って言い続けた」— Music Videoより

転んだ時くらい、そのままで

頑張り続けてきた人ほど、一度つまずいてしまった時に焦ってしまうことがあります。

早く立たなきゃ。

追いつかなきゃ。

こんなところで止まっていてはいけない。

転んだこと自体を「悪いこと」のように感じてしまうこともあるかもしれません。

でも、そんな時くらい、そのままでいてもいいのではないか。

それが、この曲の出発点です。

仰向けになったまま、空を見てもいい。

思い切り叫んでもいい。

目を閉じても、耳を塞いでもいい。

誰かに見せたくなかった弱さを、少しくらい外に出してもいい。

草の上で仰向けになるぐら。『仰向けで 叫んでみようよ』という字幕のMVカット
「仰向けで 叫んでみようよ」— Music Videoより

走っている時には見えなかったものが、立ち止まったことで初めて見えることもあります。

この曲には、

空には壁なんてないから

という歌詞があります。

目の前に大きな壁があるように感じている時でも、少し視線を上げれば、そこにはずっと空が広がっている。

一度立ち止まって周りを見てみることで、それまで見えなくなっていたものに気づけるかもしれない。

そんな気持ちを込めた言葉です。

心と身体にも、メンテナンスが必要だから

『そのままで』では、頑張り続けている心と身体を、強く巻かれたゼンマイに重ねています。

ゼンマイは、巻けば動き続けます。

でも、ずっと強く巻き続けていれば、いつか軋み、錆びつき、動かなくなってしまうかもしれません。

人も同じだと思います。

心も身体も毎日使い続けているのに、ずっとメンテナンスをしないまま走り続けていれば、いつか無理がきてしまう。

だから、もしつまずいてしまった時は、

「もっと頑張らなきゃ」ではなく、「一度休んでみよう」というサインなのかもしれない。

少しだけゼンマイを緩めてみる。

何もしない時間を作ってみる。

泣いたり、叫んだり、弱音を吐いてみる。

そうすることで、ずっと頑張るために置き去りにしていた自分が、少しずつ戻ってくる。

ブリキの人形になったぐら。『重くなるのに 誰にも言えなかったの』という字幕のMVカット
「ゼンマイ」「ブリキ」「錆びつく」というモチーフを描いたMusic Videoのシーン

この曲で伝えたかったのは、

「頑張らなくてもいい」

ということではありません。

ということです。

転んでしまった日も。

何もできなかった日も。

誰にも会いたくない日も。

そんな日があってもいいじゃない。

倒れたままでしか見えない景色も、きっとあります。

都会を離れた景色の中で

『そのままで』のMVは、都会から離れた、広い田園や山々、空の見える場所を舞台に制作しました。

忙しい毎日の中では、目の前のことだけでいっぱいになって、遠くを見ることさえ忘れてしまうことがあります。

だからこそ、この曲では、できるだけ視界の開けた景色の中でぐらに歌ってもらいました。

この曲やMVを見ている数分間だけでも、少し肩の力を抜いてもらえたら。

そして、疲れてしまった時に、

と思える、小さなきっかけになれたら嬉しいです。

MUSIC VIDEO

GURA / ぐら

「そのままで」

Music VideoをYouTubeで公開しています。

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