ぐら(GURA)「そのままで」― 立ち止まってもいいと思える歌
毎日、全速力で頑張っている人へ。

失敗したらどうしよう。
周りに置いていかれたらどうしよう。
もっと頑張らなきゃ。
今の自分のままではダメなんじゃないか。
ぐら(GURA)が歌う『そのままで』は、そんな気持ちを抱えながら、気づかないうちに走り続けている人に向けて書いた曲です。
頑張ることは、もちろん悪いことではありません。
目標に向かって進むことも、誰かの期待に応えようとすることも、大切なことだと思います。
でも、ずっと走り続けていると、自分がどれくらい疲れているのかさえ、分からなくなることがあります。
心の中では「もう少し休みたい」と思っていても、
と言いながら、自分自身を動かし続けてしまう。

転んだ時くらい、そのままで
頑張り続けてきた人ほど、一度つまずいてしまった時に焦ってしまうことがあります。
早く立たなきゃ。
追いつかなきゃ。
こんなところで止まっていてはいけない。
転んだこと自体を「悪いこと」のように感じてしまうこともあるかもしれません。
でも、そんな時くらい、そのままでいてもいいのではないか。
それが、この曲の出発点です。
仰向けになったまま、空を見てもいい。
思い切り叫んでもいい。
目を閉じても、耳を塞いでもいい。
誰かに見せたくなかった弱さを、少しくらい外に出してもいい。

走っている時には見えなかったものが、立ち止まったことで初めて見えることもあります。
この曲には、
空には壁なんてないから
という歌詞があります。
目の前に大きな壁があるように感じている時でも、少し視線を上げれば、そこにはずっと空が広がっている。
一度立ち止まって周りを見てみることで、それまで見えなくなっていたものに気づけるかもしれない。
そんな気持ちを込めた言葉です。
心と身体にも、メンテナンスが必要だから
『そのままで』では、頑張り続けている心と身体を、強く巻かれたゼンマイに重ねています。
ゼンマイは、巻けば動き続けます。
でも、ずっと強く巻き続けていれば、いつか軋み、錆びつき、動かなくなってしまうかもしれません。
人も同じだと思います。
心も身体も毎日使い続けているのに、ずっとメンテナンスをしないまま走り続けていれば、いつか無理がきてしまう。
だから、もしつまずいてしまった時は、
少しだけゼンマイを緩めてみる。
何もしない時間を作ってみる。
泣いたり、叫んだり、弱音を吐いてみる。
そうすることで、ずっと頑張るために置き去りにしていた自分が、少しずつ戻ってくる。

この曲で伝えたかったのは、
「頑張らなくてもいい」
ということではありません。
ということです。
転んでしまった日も。
何もできなかった日も。
誰にも会いたくない日も。
そんな日があってもいいじゃない。
倒れたままでしか見えない景色も、きっとあります。
都会を離れた景色の中で
『そのままで』のMVは、都会から離れた、広い田園や山々、空の見える場所を舞台に制作しました。
忙しい毎日の中では、目の前のことだけでいっぱいになって、遠くを見ることさえ忘れてしまうことがあります。
だからこそ、この曲では、できるだけ視界の開けた景色の中でぐらに歌ってもらいました。
この曲やMVを見ている数分間だけでも、少し肩の力を抜いてもらえたら。
そして、疲れてしまった時に、
と思える、小さなきっかけになれたら嬉しいです。
MUSIC VIDEO
「そのままで」
Music VideoをYouTubeで公開しています。
