MEET IRO
#01
日本語|English
KOHAKUIRO Leader

KOHAKU ―「名だけのリーダーです(笑)」それでも、最後に決めるのは私でいたい

By KAIXINGUO
白いスタジオでインタビューに答えるIROのリーダーKOHAKU

IROのリーダー、KOHAKU。

ステージでは華やかな衣装をまとい、5人の中心に立つ彼女ですが、「リーダーとしてみんなを引っ張っていますか?」と尋ねると、少し困ったように笑います。

「そんなにリーダーっぽいことはしていないんですよ。名だけのリーダーです(笑)」

よく喋り、メンバーからはよくツッコまれ、妹のRURIには話をまとめてもらうこともある。

でも、5人で意見が分かれたときには、自分が最後の落とし所を決める。

華やかなステージの上だけでは見えてこない、IROのリーダー・KOHAKUについて聞きました。

「本当は、誰がリーダーでもよかったんです」

――まず、KOHAKUさんがIROのリーダーになった経緯を教えてください。

KOHAKU:
実は、「私がリーダーをやります!」みたいな感じでは全然なかったんです。

年齢でいうと、AKANEと私が同い年で、RURI、SUMIRE、TOKIが年下なんですけど、AKANEは振付のベースを考えてくれていますし、そこにリーダーまでお願いしたら負担が大きくなってしまうので。

それで、なんとなく自然に私がリーダーになりました。

なので、本当に「気づいたらリーダーだった」という感じです。

――最初からリーダーになりたいという気持ちがあったわけではないんですね。

KOHAKU:
なかったですね(笑)。

正直、IROの場合は誰がリーダーでもよかったんじゃないかなと思っています。

もちろん役割としては私がリーダーなんですけど、普段から私が「こうしてください」「次はこれをやります」って全部決めているわけでもないですし。

みんなそれぞれ意見を持っているので、基本的には5人で話します。

だから、「リーダーです」と紹介していただくと、ちょっとだけ申し訳なくなることもあります(笑)。

名だけのリーダーなんじゃないかなって。

「最後に決めるところだけは、自分がやろうと思っています」

――それでも、リーダーとして意識していることはありますか?

KOHAKU:
最終的な判断は、自分がしようとは思っています。

IROは、本当によくみんなで話すんです。

振付も、まずAKANEがベースを作ってくれるんですけど、そこから「ここはこうした方がいいんじゃない?」「この動きの方が曲に合いそう」とか、みんなでああでもない、こうでもないって言いながら作っていきます。

誰か一人が全部決めて、それに他のメンバーが合わせるという感じではないですね。

――意見が分かれることもありますか?

KOHAKU:
もちろんあります。

5人いるので、全員が最初から同じ意見ということの方が少ないと思います。

でも、それは悪いことではないと思っていて。

それぞれがちゃんと考えているから意見が出てくるわけですし、話しているうちに「じゃあ、今回はこっちでいこうか」とまとまることが多いです。

ただ、ずっと決まらないままにしておくわけにもいかないので、最後の落とし所を作るところは、自分がやろうと思っています。

それがリーダーらしい仕事なのかは分からないですけど(笑)。

――「私はリーダーだから」というより、必要なときに決める役なんですね。

KOHAKU:
そうですね。

一応、年上という権限も使いながら(笑)。

みんなに「それ権限なの?」って言われそうですけど。

でも、なんだかんだで私が一番まともだとは思っているんですよ。

――「思っている」んですね。

KOHAKU:
……思っています(笑)。

たぶん、ここを他のメンバーが読んだら、何か言われると思います。

ステージ衣装を着たIROの5人のメンバー
IRO。振付はAKANEがベースを作り、そこから5人で意見を重ねて完成させていく。

「RURIの方が、私よりしっかりしています」

――妹のRURIさんもIROのメンバーです。普段はどんな姉妹なんでしょうか。

KOHAKU:
私の方が圧倒的に喋ります。

何かあると私が「こうで、ああで、それでね……」って、思ったことを一気に話すんです。

そうするとRURIが隣で聞いていて、最後に「つまり、こういうことだよね」ってまとめてくれます。

――妹さんが要約してくれるんですね(笑)。

KOHAKU:
そうなんです(笑)。

RURIは本当に冷静なんですよ。

私は考えながら喋ってしまうところがあるんですけど、RURIは一度ちゃんと頭の中で整理してから話すタイプなので。

そういうところは、妹ですけど普通に尊敬しています。

――お姉さんとしては少し複雑では?

KOHAKU:
いえ、助かっています(笑)。

もちろん「お姉ちゃんなんだから」と思うこともありますけど、姉だから全部できなきゃいけないとは思っていなくて。

RURIの方が得意なことはRURIに頼ればいいですし、私ができることは私がやればいい。

IRO自体も、そういうグループだと思います。

誰か一人が全部できる必要はないと思っています。

インタビュー中に笑うIROのKOHAKU

「実は、派手な衣装はちょっと恥ずかしいです」

――IROは衣装もかなり華やかです。KOHAKUさんはそういう服がもともと好きだったんですか?

KOHAKU:
いえ、むしろ逆です。

私、昔から本当にズボンばかりだったんです。

スカートを履いていたのって、中学校と高校の制服くらいじゃないかなと思います。

――かなり意外です。

KOHAKU:
ずっとダンスをやっていたので、単純にズボンの方が動きやすかったんですよね。

動きやすい服が一番、みたいな感じで。

なのでIROを始めて、華やかな衣装だったり、少し露出のある衣装だったりを着るようになったときは、最初はやっぱり恥ずかしかったです。

「これを私が着るんですか?」と思ったこともあります(笑)。

――今は慣れましたか?

KOHAKU:
少しは慣れました。

でも、今でも衣装によっては恥ずかしいですよ。

ただ、そこはもう仕事なので。

ステージに立ったら、恥ずかしそうにしている方が逆に格好悪いですし、着ると決めたらちゃんと見せたいと思っています。

ダンスもそうですけど、やるなら中途半端にはしたくないです。

「ダンスはずっとやってきた。でも、歌はまだ練習中です」

――歌とダンスでは、やはりダンスの方が得意ですか?

KOHAKU:
そうですね。

ダンスはずっと続けてきたので、自分の中では一番慣れている部分だと思います。

音を聴いたときに、身体をどう動かすかを考えるのは好きですし、踊っているときは楽しいです。

逆に歌は、まだまだです。

もちろんIROでは歌うので、今もちゃんと練習しています。

――今後、挑戦してみたい曲はありますか?

KOHAKU:
もっとクールで格好いい曲もやってみたいです。

IROは曲によってかなり雰囲気が変わるので、それも楽しいんですけど、個人的には格好いい曲が好きですね。

同じレーベルにRARAさんがいるんですけど、すごく格好いいんですよ。

――RARAのような曲を歌ってみたい?

KOHAKU:
歌ってみたいです。

たぶん同じ曲を歌っても、RARAさんとIROでは全然違うものになると思うので、それも面白そうですよね。

いつか、IROなりの格好いい曲にももっと挑戦できたらいいなと思っています。

図書館で和洋折衷の衣装を着たIROのKOHAKU

「私を見て、日本人ってこういう人なんだと思う人もいるかもしれない」

――IROは音楽や衣装にも日本的な要素を取り入れています。海外で活動するうえで意識していることはありますか?

KOHAKU:
すごく大げさに「日本を背負っています」と考えているわけではないんです。

でも、人前に出る仕事をしている以上、普段の振る舞いはちゃんとしようと思っています。

IROはダンスグループなので華やかな衣装を着ることも多いですし、ステージでは強く見せたり、格好よく見せたりすることもあります。

だからこそ、それ以外のところでは丁寧にしていたいです。

――日本人として見られている、という意識でしょうか。

KOHAKU:
そうですね。

海外で私たちを初めて知ってくださった方の中には、日本に行ったことがない方もいると思います。

そういう方が私を見て、「日本人ってこういう人なんだ」と思う可能性もありますよね。

もちろん私一人が日本人の基準ではないんですけど、それでも、そう見られる可能性はある。

だから言葉遣いだったり、人への接し方だったりは、きちんとしていたいなと思っています。

日本の文化を取り入れた音楽を届けているからこそ、そこは大切にしたいです。

白いスタジオで話すIROのリーダーKOHAKUのポートレート

「海外にいると、結局いちばん恋しくなるのは普通のご飯です」

――海外で活動していると、日本が恋しくなることはありますか?

KOHAKU:
あります。

特に食べ物ですね。

海外の食事ももちろんおいしいんですけど、しばらくいると、すごく普通の日本のご飯が食べたくなるんですよ。

――日本に帰って最初に食べたいものは?

KOHAKU:
納豆かけご飯とお味噌汁です。

これはかなり早い段階で食べます(笑)。

――思ったより、とても普通ですね。

KOHAKU:
そうなんです。

お寿司とか焼肉とかじゃないんですよ。

海外にいると、白いご飯に納豆をかけて、お味噌汁を飲む、みたいな普通のご飯が一番恋しくなります。

帰ってきて食べると、「ああ、帰ってきたな」って思いますね。

「YouTube Shortsを見ていたら、一日が終わります」

――ステージを離れた休日は、どんなふうに過ごしていますか?

KOHAKU:
かなり普通ですよ。

家でゆっくりしていることが多いです。

YouTubeを見たり。

――どんな動画を?

KOHAKU:
いろいろ見るんですけど、危ないのがYouTube Shortsです。

ちょっとだけ見ようと思って開くじゃないですか。

「これを見たら終わりにしよう」と思うんですけど、次が出てくるので。

気づいたらずっと見ています。

――何時間くらい?

KOHAKU:
それは言いたくないです(笑)。

でも、「今日、何をしていたんだろう」って夜になって後悔することは結構あります。

――リーダーらしくない休日ですね。

KOHAKU:
だから、そもそもリーダーらしいって何なんですか(笑)。

本当に普通です。

「5人がちゃんとIROでいられれば、それでいいと思っています」

リーダーだからといって、いつも先頭に立つわけではない。

振付はAKANEが考え、冷静なRURIには話を整理してもらい、意見が出れば5人で話す。

KOHAKUが担っているのは、誰かを引っ張ることよりも、5人の言葉を聞き、必要なときに「ここでいこう」と決めることなのかもしれません。

本人は最後まで、「名だけのリーダーです」と笑っていました。

けれど、その少し力の抜けた距離感こそが、IROらしさを守っているようにも見えます。

KOHAKU:
リーダーらしく見せようとは、あまり思っていないんです。

みんなそれぞれ得意なことがありますし、私が全部やる必要もないと思っています。

ただ、何かを決めないといけないときには、自分が決める。

そのくらいでいいのかなと思っています。

5人がちゃんと話せて、ちゃんとIROとして進んでいければ、それが一番です。